Q&Aよくあるご質問
共通
- ゼロリークバルブとはどんなバルブですか?
弊社独自の構造で作動油を完全に遮断した時、作動油が全くもれないバルブです。
- 漏れ量はどのくらいですか?
漏れはゼロになります。
(弊社の下記テスト条件による)
1.石油系作動油(鉱物系作動油)
2.VG32、またはVG46(ISO粘度グレード)
3.動粘度:20~400cSt(mm2/s)
4.使用温度:0~60℃
5.試験時間:3min- 貴社のバルブを使うに当たり特別気を使うことはありますか?
弊社のバルブはゼロリークを確立するため、バルブの開閉部がメタルシートとなっています。そのため些細な異物でも性能を発揮することが出来ません。作動油の汚染度はNAS等級9以内を推奨しています。また、Oリングの貼り付き防止のため1日1回は作動確認をお願いします。
- 検査は抜き取りですか?
弊社では全数検査をして合格品のみ出荷しています。
弊社社内基準に満たさなかった不合格品は分解し調整を行い再度組み立てをしてから検査を行い、合格品のみ出荷しています。
部品の洗浄を徹底し、検査に使用する作動油は定期的に点検・交換をして品質管理に努めいています。- 水-グリコール(含水系)の場合、通常Oリングの材質はニトリル系ですが、貴社ではフッ素系と記載しているのはなぜですか?
弊社の特徴であるゼロリークを実現するために、特殊なニトリル系のOリングを使用しています。但し、水-グリコールには適合性が良好でないため、弊社実験により、水-グリコールを含む難燃性作動油に適合するフッ素系Oリングを選定しています。近年の各種性能を向上させた多様な作動油とOリングの相性については、全てを確認できておりませんので、ユーザー様でご確認ください。
- ソレノイドを通電させないでバルブを作動させることは出来ますか?
手動操作可能なオプション「ML」がありますので、ご注文の際にご指示ください。
- 自社でバルブを塗装したいのですが問題ないですか?
塗装しても問題有りません。但し、バルブに貼ってあるシールやラベル等が塗料の溶剤で表示が消えたり、剥がれたりする場合がありますので、ご注意ください。
また、弊社では塗装は行っておりませんのでご了承ください。- 屋外で使用したいのですが、防水仕様のバルブはありますか?
弊社のバルブは防水仕様ではありませんが、オプション「W」によりIP52相当の防滴仕様にはできます。ご注文の際オプション「W」をご指示ください。
- バルブの寿命はありますか?
弊社の推奨条件で使用頂いた場合、ゼロリーク性能を保てる寿命は約50万回です。周囲の環境及び使用作動油により変わりますので保証値ではありません。
- ソレノイドの切換頻度は最大どのくらいですか?
1分間に60回まで可能です。
シャットオフ
- ソレノイド以外で作動するバルブはありますか?
手動操作であればLVMH-20※シリーズ、空気圧及び油圧操作であればLVPH-20※シリーズがあります。
- シャットオフバルブの銘板の所から油漏れがあり、銘板を外すとプラグがされていません。組み立て不良ですか?
以前少しの期間ですが、当時の仕様でプラグをしていないバルブがあります。不良ではありません。
現在は仕様を変更しプラグをしています。
リフトバルブ
- LVSO-303T-※※を使用したいのですが、水-グリコールでも使えますか?
LVSO-303T-※※はボデーの材質がアルミなので、水-グリコールとの相性が悪いため使用できません。ボデーの材質が鋳鉄のLVSO-303G-※※をお勧めします。
- リフターに使用するバルブ(リフトバルブ)で、荷重に関係なく降下速度が一定のバルブはありますか?
圧力補償付きのリフトバルブ LVSO-10※G-※※をお勧めします。
- リフター降下の際、ジャンピングが出て困っています。何か対策はありますか?
圧力補償付きリフトバルブLVSO-10※シリーズでジャンピング防止のオプション「JP」がありますので、ご注文の際にご指示ください。
- リフターを上げたまま一晩置いたら、リフターが下がっていました。油漏れですか?
リフターが下がる程度にもよりますが、作動油の温度による体積変化により一晩置くとリフターが下がる場合があります。安全面から考えてリフターを上げたままにせず使用後は下げておくか、どうしても上げたままにする必要があれば、リフター側に機械的なロック機構を設けてください。
- リフトバルブの調整方法を知りたいのですが?
圧力調整:「PRES」調整ネジを右に回すと圧力が上がり、左に回すと圧力が下がります。
流量調整:「VOL」調整ネジを右に回すと流量が減少し、左に回すと流量が増加します。
EM
- EMが作動してしまいました。復帰させるにはどうすれば良いですか?
Bポート側から徐々に圧力を上げていき、Aポート側と同圧以上になると内部回路が開き使用可能になります。
常時動作してしまう場合には、設備の使用流量を確認頂き、使用流量の1.5~2倍を目安に流量調整ネジで調整してください。
または、シリンダーのエアー抜きから圧力を抜いてください。- EMとEMVの違いは何ですか?
EMは単体で使用し、配管破損時に作動油の流れを瞬時に遮断します。
EMVも原理は同じですが、PPポートに複数のEMVを配管することによって、その内の一台が遮断すると他のEMVも連動して遮断します。- EMSは停電時には作動しないのですか?
通常のEMと同様で設定流量に対して問題なく作動します。但し、停電時にはソレノイドによる連動はできませんので注意が必要です。
- EMシリーズはどのような所で使われますか?
EM/EMVは配管の破損等により急激な流量変化が起こった場合に流量による圧力差で作動するので、シリンダーを使用した昇降機や桟橋、船舶のハッチ、ダムの扉等に使用されています。
EMSは緊急時にソレノイドにより強制的に作動させたい場合に使用できます。
EMLは作動した際センサーで感知できますので作動箇所の特定が容易になります。
LOG
- LOGで型締めしたまま一晩装置を止めて次の朝みたら型が開いてしまっていました。ゼロリークだから開かないのではないのですか?
作動油の温度による体積変化により作動油が漏れていなくても圧力は低下し開いてしまう場合があります。型締めしたまま装置を停止することはお勧めできません。